価値創造プロセス

統合報告書2026

ダイセキの価値創造プロセス

  • ・カーボンニュートラルの潮流
  • ・サプライチェーン排出量削減要請
  • ・サーキュラーエコノミー政策の推進
  • ・顧客の廃棄物削減・自社内処理による需要減
  • ・国内製造業・重厚長大産業の需要低迷・再編
  • ・有害化学物質管理・環境法規制の強化
  • ・新技術・DXによる資源循環の高度化
外部環境
 
人的資本
ダイセキグループの「進化」と「深化」の実行役
社会関係資本
長年培った顧客・パートナーとの信頼関係
知的資本
競争優位性を磨き、新たな価値創造を支える技術力と専門性
製造資本
日本の「モノづくり」をハード面で支える
自然資本

省資源・省エネルギーでリサイクル

環境保全の取り組み

生物多様性

財務資本

健全な財務資本

IR情報

進化を支える資本
経営理念に基づくビジネスモデル

多様な技術・機能をつなぎ、資源循環の可能性を広げるビジネスモデル

強みを生み出すダイセキのユニークネス

価値創造の基盤
  • 経営理念
  • 3つの重要観点「健康・安全・コンプライアンス」
  • マテリアリティ
  • ガバナンス
アウトプット
  • 再生燃料

    再生燃料

  • セメント原料

    セメント原料

  • 有用金属等

    有用金属等

  • 再生鉛

    再生鉛

  • タンク洗浄

    タンク洗浄

  • 石膏ボード原料

    石膏ボード原料

  • バイオディーゼル燃料

    バイオディーゼル燃料

  • 再生潤滑油

    再生潤滑油

アウトカム

経済的価値
長期経営ビジョン VISION2030

売上高・・・1,500億円
営業利益・・250億円
ROE・・・・15.0%

社会的価値

  • 環境汚染の防止

    産業と地域の
    環境保全・環境創造

  • 気候変動の抑制

    製造業の
    カーボンニュートラルの支援

  • 国内製造業の活性化
    経済安全保障の確保

    資源循環による
    サーキュラーエコノミーへの貢献

進化を支える資本

ダイセキグループには、サーキュラーエコノミーの中核として社会を支え、資源循環をつなぐビジネスモデルを支える資本があります。それぞれの資本が相互に補完し合うことで競争力を高め、持続可能な社会の実現に向けた価値創造の原動力となっています。

社会関係資本 ー 長年培った顧客・パートナーとの信頼関係

業界トップレベルの顧客基盤は、ダイセキの大きな資本です。製造業や建設業など多くの各業種と取引があり、サーキュラーエコノミー実現のベースとなっています。産業廃棄物を受け入れて、リサイクル製品への加工販売を行う「上流から下流まで」のサービスを提供するダイセキならではの顧客基盤です。幅広い顧客とつながることで、より最適な提案ができます。信頼関係は厚く、取引先や協力会社から顧客を紹介されるケースも少なくありません。

製造資本 ー 日本の「モノづくり」をハード面で支える

ダイセキは、全国展開の拠点と十分な規模の廃棄物処理施設を備えています。産業廃棄物の排出事業者が産廃処理業者を選ぶ際には、廃掃法に基づく許可と処理施設を有することは当然ながら、大量の産業廃棄物を迅速に処理できる設備が整っているかという点も評価されます。ダイセキには、大規模な排出事業者が抱える処理ニーズにも十分応えられる製造資本があり、回収した廃棄物を資源として循環させています。

人的資本 ー ダイセキグループの「進化」と「深化」の実行役

各種資本を活用するには「人」の力が必要です。ダイセキでは、技術力と提案力の源泉となる人的資本を重視しています。幹部候補を対象にファイナンスを含むマネジメント研修の実施や、事業所長に独立採算のもとで事業所の経営を任せる等、経営者候補となる自律した人財を育成しています。新規事業開発には社内の担当者に加え、社外からノウハウを持つ専門家を招聘し検討を進めています。また、今後のイノベーションを推進するために、多様な人財が活躍できる職場の整備にも力を入れています。

知的資本 ー 競争優位性を磨き、新たな価値創造を支える技術力と専門性

ダイセキは、廃棄物をゴミではなく資源として捉えています。廃掃法上は産業廃棄物は37種類に区分されていますが、同じ種類の廃棄物でも、実際は性状、顧客の要求、その後の用途等に合わせて最適な処理を行う必要があります。環境意識の高い顧客の様々なニーズに応えるサービスを構築し、環境負荷を抑えながらリサイクルする技術力とノウハウを蓄積してきました。ダイセキはこのような廃棄物と向き合う姿勢も含め、「イノベーションを生み出すDNA」として、知的資本を重視しています。

ダイセキのバリューチェーンと競争優位性

ダイセキの競争優位性の本質は、廃棄物の回収から再資源化までを一体で担える点にあります。グループの技術や専門性、M&Aや協業など最適手段を見極め、バリューチェーンをつなぎ、資源循環を実現しています。

コンサルティング・技術提供

顧客の潜在的なニーズ・環境リスクに対し、ダイセキグループの強みを活かした新たな視点から解決策を提案します。

特長

顧客のモノづくり・環境保全・資源循環のための主体的な提案

  • CDPのAリスト認定企業としての説得力
  • 「オールダイセキ」のノウハウと技術力
  • サーキュラーエコノミーの実現を後押しする幅広い顧客基盤
  • 多くの提案型人財

生み出す価値

顧客の本質的な課題やニーズに応え、収益性と環境創造を両立

  • 顧客の本質的な課題やニーズを特定したうえで、ダイセキならではの解決策を提案し、顧客価値を創造
  • 新しいビジネスモデルを構築し、環境保全、カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーに貢献

課題

 

  • 顧客の潜在的なニーズを掘り起こし、課題解決型企業への進化を牽引できる人財の育成

商談・分析

顧客から提供された廃棄物サンプルを分析したうえで、安全かつ確実な処理方法を提案し契約します。

特長

豊富なノウハウと技術力、幅広いニーズへの対応

  • 幅広い顧客からの多様な廃棄物等対応実績・ノウハウの蓄積
  • 専門的な分析機器とスタッフの配備
  • 「オールダイセキ」で関連業務も含めたワンストップサービスが提案可能

生み出す価値

幅広い事業領域と多様な収益源

  • 様々な業種の顧客の環境課題の解決を支援し安定的な収益構造を実現
  • 産廃処理の技術力とノウハウを活かし、顧客の課題を迅速に解決
  • 廃掃法に基づく契約等も含め、顧客の法令順守を適切にサポート

課題

 

  • 年々難易度が高まる廃棄物処理に対応する技術力、及び法令遵守体制のさらなる強化

収集運搬

顧客の工場などから廃棄物の回収し、自社の工場まで安全かつ確実に運搬します。

特長

全国ネットワークを形成、専用の大型車両と専門スタッフによる迅速で確実な収集運搬

  • 45都府県の産業廃棄物収集運搬業許可証を取得済み。緊急時も対応可能
  • 廃棄物運搬に特化した大型車両を多数保有し、多くの協力会社と連携
  • 運転と廃棄物引取に関する社内基準をクリアした専門スタッフが対応

生み出す価値

平時・災害時における顧客からの強固な信頼

  • 安定したサービス提供で顧客の安定操業に貢献
  • 長年廃掃法を始めとする環境法令を遵守し、顧客の信頼を獲得
  • 地震や台風等の災害の罹災企業が短期間で復旧できるよう支援

課題

 

  • 社員の安全と顧客の信頼を獲得するための安全対策の強化
  • 物流業界の人手不足などの状況も踏まえた専門スタッフの質・量の確保

中間処理

廃棄物等を性状や化学的性質に合わせ、中間処理施設で安全・確実な無害化・減量化とCO2削減に貢献します。

特長

製造資本と技術力を活用し処理量と品目数は業界トップクラス、顧客のCO2削減にも貢献

  • 大規模な活性汚泥施設の運用
  • 処理難度の高い廃液を組合せて処理しやすくする独自の複合処理
  • 環境法令に基づく確実な適正処理
  • CO2排出量が少ない処理技術

生み出す価値

安全・低コストで環境保全とCO2削減を実現

  • 技術力に裏付けされた安全性
  • 独自技術で低コストの処理を実現
  • 優良産廃処理事業者の信頼感
  • CO2排出量が少ない処理技術

課題

 

  • 社員の安全と顧客の信頼を獲得するための安全対策の強化
  • 中間処理コストの低減

再資源化・製品化

顧客の廃棄物を加工し、リサイクル製品を製造します。バージン材の代替となるリサイクル製品を販売することで、資源を循環させて資源枯渇の防止に貢献します。

特長

環境保全と経済性の両立を実現。環境創造への使命感を持つスタッフも強み

  • 環境保全と経済性を両立するビジネスモデル
  • 全国平均54.2%(令和4年度実績・環境省)を上回るリサイクル率
  • リサイクル製品の製造や販売に意欲的に取り組む社員の使命感

生み出す価値

経済的な資源循環とサーキュラーエコノミーに貢献

  • 燃料化リサイクルやセメントリサイクルでバージン材の代替となるリサイクル製品を製造販売し資源枯渇の防止に貢献
  • マテリアルリサイクルのビジネスを推進することでサーキュラーエコノミーに貢献

課題

 

  • 燃料化リサイクルやセメントリサイクルのさらなる効率化
  • マテリアルリサイクルの市場開拓と技術開発

バリューチェーンをつなぎ動かす5つの強み

私たちは創業時から、顧客や社会が抱える多様な課題に向き合い、現場で得た知見や技術を積み重ねながら、資源循環の可能性を広げてきました。その歩みの中で培われた5つの強みは、バリューチェーンを有機的につなぎ、顧客ごとに異なる廃棄物や資源の特性に応じた最適な解決策を生み出す原動力となっています。

製造業や建設業など幅広い業界を支える強固な 顧客基盤

幅広い顧客と強固な関係を築いていることは、単に売上を上げやすい・リスクに強いことにとどまらず、資源の再利用の可能性を広げ、環境創造による付加価値を生み出す源泉にもなる、最も重要な強みです。

幅広い顧客へ迅速にサービスを提供する 機動力

顧客の抱える様々なニーズを最適な方法で解決するために、必要な機能や能力を確保しています。特に、全国の顧客から受注し、廃棄物を収集運搬して、リサイクル処理を行い、リサイクル品として販売まで手掛けることができる機動力は、私たちが環境創造企業として成長し続けている大きな要因の一つと言えます。震災や豪雨などによって被災した企業の復旧支援を行うインフラとしての役割も果たしています。

最先端かつ多様なニーズに応える 技術力

私たちは顧客の最先端のニーズに応える技術力を備えるために、従来の技術だけでなく、新たな技術の獲得に向けた研究開発を進めています。また社員が自主的に「知恵と工夫と行動力」を実践しながら、低コスト化に向けた改善策を提案し実行しています。

社内外のプレイヤーを巻き込む アライアンス

私たちは、「オールダイセキ」で顧客や社会のニーズを満たすために、技術力やノウハウを持つ協力会社、企業、大学、専門家等のあらゆるステークホルダーと積極的に協働します。自社のみの短期的な利益にとらわれず、長期的な視点で外部パートナーと協力関係や信頼関係を構築することを重視しています。

全社員が一丸となる 使命感の共有

私たちは「発想・構想・構造・実行」の経営理念と「知恵と工夫と行動力」の価値観を受け継いでいます。職種や立場によらず経済合理性を確保した上で社会課題の解決を目指す使命感を共有しています。その使命感を持つ数多くの社員が新規事業に取り組んでいます。